アトリの群れを見て来ました。
山で出会うときは群れといっても10数羽程度ですので
これだけの数は初めて見ました。
何が驚くってこんなにいるのに鳴き声が静かなこと。
同じアトリ科でもマヒワの群れに出会った時は姿が見えなくても群れがいる木から
かなりの音量で鳴き声が聞こえました。けれどこのアトリはバサバサと羽音はするけど鳴いていないのです。不思議な光景でした。
せっかくたくさんのアトリが見られたので
以前からよくわからないアトリ冬羽の『雌』について調べてみます。
一般的には(雄)冬羽 の特徴は
- 頭部が黒っぽい、目の周り嘴のあたりが特に黒い
- 喉から胸、雨覆がオレンジ色
- 雌や若鳥より体色が鮮やか
一方、(雌)冬羽 の特徴は
- 頭部が灰褐色
- 体色が雄より落ち着いた色 ... など
ですが、これが第一回冬羽の時の雄雌がわからない時期と区別がしづらい。
なんなら雌だけでなく冬羽の雄もよくわからない時があるので
順に比べて見ていきます。
アトリ(雄)
水浴び後でしっとりしていますが頭が黒くて胸が濃いオレンジで分かりやすい(雄)です。10月に撮影
アトリ(雌)
上の雄と二羽でいたことから(雌)と判断しました。
同じ個体の横からと後ろ
雄より体色が薄く顔が灰色、雄と二羽で行動していたことからおそらく(雌)で間違いなさそう。
第1回冬羽
図鑑によると第1回冬羽は全体が淡色で外側雨覆に羽縁が白く短い幼羽があると書いてあり、昨年1月に撮影したこの子は第1回冬羽っぽい。
そして目の周りやくちばしの当たりが黒いので雄の可能性が高いのかな。
雌だと思っていたこちらも羽縁が白いことから第1回冬羽ということになります。
以上をふまえてアトリの群れを見てみます。
真ん中の子は雄ですかね。。。全然分かりません。
この距離では羽縁は見えませんし、色の濃さくらいで判断するしかなさそうです。
以上が『アトリの雌について』でした。
どなたかのお役に立てたら嬉しいです。
それでは皆さまのバードウォッチングが楽しい時間になりますように!
参考
新版 鳥 恐竜の子孫たち(小学館の図鑑 NEO)♪鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670 第4版
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