この記事ではシベリアイタチとニホンイタチについて書いています。
河原で野鳥を見ていると、たまに見かけるイタチ。
出会うイタチのほとんどが毛の色が山吹色のシベリアイタチです。
(上)シベリアイタチ・(下)ニホンイタチ 比較画像
(上)
シベリアイタチ
・雄 28〜39㎝ 雌 25〜31㎝
・尾の長さが頭から体までの50パーセント以上
・ニホンイタチより大きい
・臭腺がある
・雄 27〜37㎝ 雌 16〜25㎝
・尾の長さが頭から体までの40パーセント程度
・雌は雄より小さい
・臭腺がある
シベリアイタチは出会う機会も多く何度か撮影していますが、ニホンイタチは警戒心が強く見かけてもすぐ隠れてしまいます。
大きさがひと回り違うのと毛の色で見分けができます。
また尾の長さでも見分けられます。
尾の長さが頭から体に大して50パーセント以上と長いのがシベリアイタチです。
どちらも雑食で野鳥の天敵でもあります。
シベリアイタチ と ニホンイタチ
この日ベニマシコを観察していると草薮からシベリアイタチが出て来ました。
一応警戒はしているものの私の前を行ったり来たりしています。
そのうちに何かを見つけて草薮のなかへ入って行きました。
その数秒後、
『ギャッ!』と一声聞こえて小鳥が襲われたのかとドキッとしていたら
藪の中から先に見たシベリアイタチよりひと回り小さな茶褐色のニホンイタチが出て来ました。急いで川を渡ってあっという間に藪の中へ。
その後をゆっくりシベリアイタチが出て来ました。
そして変顔をしながら体を木に擦り付けています。
5分近くこの木にスリスリしたり体を舐めて綺麗にしています。
おそらくですがイタチは危険が迫るとスカンクのように臭腺から分泌物を噴射するそうなのでニホンイタチにかけられてしまったのでは、と思います。
残念ながらここまでその匂いは届いてませんが相当に臭いようでシベリアイタチの顔も疲れているように見えます。
シベリアイタチより小さなニホンイタチは生息数が減少しているそうです。
体の大きさも見てわかるくらい違うのに、ニホンイタチはこうして敵を撃退しながら生きているんですね。
自然界はきびしいですね。
イタチ達の戦いの側で休んでいるベニマシコ。
参考
https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort6/effort2602/26sir05.pdf
名前が変更されています。
ニホンイタチ(イタチ)
シベリアイタチ(チョウセンイタチ)