これまで野鳥に出会うことを目的として山に出かけていましたが、この冬から山自体も楽しもうと低山登山を始めました。
ハイクとは=ハイキングの語源 山だけでなく自然や景色を楽しみながら歩くこと
トレッキングとは=登頂にこだわらず山を歩くこと
似た言葉のピクニックは野や山でお弁当などを食べることらしいです。
登山というほどでもないけど登頂は目指したいし山でお弁当も食べたい私にはピクニックかハイクがやりたい事のイメージに近い言葉のような気がします。
山を登るにあたり、まずは『登山初心者の私でも登れそうな山を探してみよう♪』と本を買いました。しかし本を見ながら登れそうな山を調べようとしても、そもそも自分の体力がどの程度なのかがわかりません。そこでまずは初心者向きで入門レベルと紹介されている三重県桑名市にある多度山に登って この山を基準にこれからの登山計画をしていこうと考えました。
私の日頃の運動量は探鳥のために週に1〜2回、2〜4時間程 公園や東海自然歩道を歩く程度です。
この記事では初心者の私が登ってみて感じた登山道のレベルと多度山で出会った野鳥を紹介したいと思います。
多度山の基本情報
ハイキングコースが幾つかあり、山頂まで行けるのはそのうちの3コースです。駐車場は登山道近くのポケットパークや多度大社にもありますのでスタートするコースによって選べます。
組み合わせによって短く歩いたりロングコースにしたりと多彩なコース編成ができます。
このうちの頂上に繋がる3コースを実際に歩いてみましたので紹介していきたいと思います。
コース別紹介
所要時間 85分
服装 動きやすい服装、靴はスニーカーなど
レベル ・・・・・ (入門 ウォーキング感覚で登れました)
3コースあるうちで一番歩きやすく初心者向けの道です。
頂上付近の一部以外ほとんどがアスファルトで舗装されており登山靴でなくてもスニーカーなど普段の靴で登れそうです。途中にいくつか休憩ポイントがあり展望デッキにベンチもあります。
人気のコースだけあってたくさんの人と出会います。ワンコのお散歩や自転車、多度山関係者の車など登山者以外の方々もたくさん通ります。
登山というよりは散歩やハイキングのような気持ちで登れます。登りはしんどく感じる場所もありますが下りはあっという間に降りてきます。
途中野鳥を探したりする余裕もあり、初心者の私でも難なく登れました。
所要時間 40分
服装 動きやすい服装 登山靴 ( グローブ があると木につかまる時に安心)
レベル ☆・・・・ 星1個 登山の経験がなくても登れました
3コースあるうちの頂上まで最短で登れるコースです。
未舗装の登山道で木の根が張り出した急な登りもあり、まさに登山初級といった道です。様々な勾配の山の中を通る道です。木々に囲まれていて所々見晴らしのいい場所があります。3つのコースの中で一番体力的にきつい道で場所によっては野鳥を探す余裕がなくなりました。
所要時間 150分
服装 動きやすい服装 登山靴
レベル ☆・・・・ 星1個 登山の経験がなくても登れました
緩やかな登りが続く一番長いコースです。ポケットパークから出発すると愛宕神社と多度大社を通ってさらにロングコースとなります。危険な箇所もなく緩やかです。
川の横を歩くので野鳥を探したり草花を見たりのんびり歩けます。長い道を登りきると478mの最高点に到着します。開けた景色を見ながらベンチもありますので休憩してさらにそこから20分ほど歩くと多度山山頂に到着です。
登山道自体は緩やかなので歩きやすいのですが長いコースなので重い荷物があると少しづつ体力を奪われていきます。帰りの眺望満喫コースが楽々に感じました。
3つのコースを実際に歩いてみて、どのコースも初心者が登れる山だとわかりました。健脚コースは ややきつめで後半になるにつれ足がガクガクしましたが登れました。
山頂には公園があり神社と展望デッキがあります。ベンチがいくつかあるのでお弁当を持って行くのもおすすめです。綺麗なトイレもあります。※トイレはありますが水道がないので水やウェットシートがあると便利です。
ここからは多度山で出会った野鳥たちを紹介します。
多度山で出会った野鳥たち
ヒガラ
留鳥 スズメ目シジュウカラ科
全長約 10~12㎝ <生息地> 山地の針葉樹林
主な食べ物 : 昆虫 クモ 種子
山頂付近でよく出会いました。小さくてちょこまかよく動く可愛い小鳥です。
留鳥 スズメ目シジュウカラ科
全長約 13~15㎝ <生息地> 平地〜山地の針葉樹林
主な食べ物 : 昆虫 クモ 種子
ヒガラと一緒の混群の先頭にいて、ヤマガラ以外にもエナガ、シジュウカラ、メジロ、ジョウビタキも一緒に行動していました。
留鳥 スズメ目サンショウクイ科
全長約20㎝ <生息地> 森林
主な食べ物 : 昆虫 (鳴き声)ヒリリンヒリリン〜低めで抑揚なし
出会ったのは1回だけでしたが、遠くから鳴き声が聞こえたのでしばらく待って姿を確認しました。エナガやシジュウカラと移動中のようでした。
冬鳥 スズメ目ホオジロ科
全長約 13~15㎝ <生息地> 平地〜山地
主な食べ物 : 昆虫 クモ 種子
アオジの雌です。右足の付け根のお腹あたりに腫瘍のようなコブがありそこから新しい羽が生えています。コブがあっても飛べるし他の野鳥と同じように動けるようです。
観察しているとよくマダニがついてしまった野鳥がいますが、このアオジは患部のコブから羽が生えているようなので腫瘍かなと思います。
この他出会った小鳥たち
多度山はほとんどの道が整備されているので歩きながら声を聞いたり横切る鳥を発見したりと楽しめました。
そしてこの記事を書いた後、いくつか山を登ってきましたが山によっては急登が続く道だったり両手を使わないと登れないような道でバードウォッチングどころではありません。多度山が入門と紹介されている理由がわかりました。
多度山が初心者にもオススメのポイント
- 登山道がきれいに整備されている
- 勾配が緩やか
- 標高が低く(478m) 麓と山頂の天気がそれほど変わらない
- 休憩ポイントがいくつかある(眺望満喫コース)
以上が低山ハイク 多度山 の紹介でした。
今回買った本2冊です。
同じ山でも紹介されているルートが違うので複数冊持っていると便利です。
『東海の山ハイク』は初心者の女性向きでした。
↓こちらはビギナーから中級までを対象とされている本です。長野〜滋賀県までと広い範囲で41コース+9山が紹介されています。
行きたい山を探しながら本を見ている時間も楽しいですね♪