今回のテーマは
夏鳥としてやってくるキビタキとオオルリはバーダーの中でも人気があります。
特に雄は鮮やかな羽色と美しい声で人々を魅了していますね。一方、雌はどちらも茶系の落ち着いた色で目立つ所へ出て来ることも少なく いつも控え目に木の影にいます。そのため見られる頻度も少なく出会っても識別に迷います。
幼鳥に関してはある程度成長しないと識別できないのが現状です。それでも親鳥と一緒であれば確実ですしオオルリであれば羽の色が変わり始めれば雄だとわかります。ここでは私が出会った幼鳥の画像を集めました。少しでも識別のご参考になれば幸いです。
この記事では雌の見分け方と見つけ方について書いています。
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( 左) キビタキ雌の特徴
明るいところであれば背中の色がオリーブグリーンであればキビタキだと分かります。オオルリは頭から尾の先まで濃淡のない茶褐色です。
キビタキの見つけ方
(スズメ目ヒタキ科) 全長約14㎝ <夏鳥>
主な食べ物 : 昆虫 果実
雌は雄の近くの木の陰にいることがあります。低い場所にもいる可能性があるのでゆっくりと近づいてみてください。
オオルリの見つけ方
(スズメ目ヒタキ科) 全長約17㎝ <生息地> 森林 公園
主な食べ物 : 昆虫 果実
かっこいいですね。目の前で飛ぶ小さな羽虫に狙いを定めているところです。
オオルリの成鳥(雄)は濃いブルーに腹部は真っ白な美しい羽色をしています。青くなるまでは2〜3年かかります。画像で見ると目立ちそうなのに森の中の木陰に入ると意外と馴染んで見つけづらい色なんですよね。大きさはキビタキより一回り大きな印象です。
オオルリ 雌
この雌は子育て中で雄が雛をお世話している側でひと休みしていました。
オオルリ雌は頭から尾羽まで背面が濃淡のない茶褐色です。木にとまる時は重心が真ん中でキビタキに比べると縦型にとまります。
よく出会う場所
林の中の少しひらけた場所でフライキャッチをして採食しています。子育て中はヒヨドリや他の鳥が多い場でよく出会いました。
キビタキ幼鳥
キビタキ幼鳥 の特徴
といった感じです。
私が幼鳥を探すときはチ~チ~と鳴く声で見つけています。
左が羽虫を狙っている母鳥です。
右が上の画像の子と同じ幼鳥です。こうしてみると体の大きさがあまり変わらないですね
まだら模様が可愛らしいです。
オオルリ 幼鳥
この子は半分青い幼鳥と一緒に行動していたのでオオルリ雌の幼鳥だと思います。
オオルリ幼鳥の特徴
・嘴がキビタキよりやや太く 長めで先の方にカーブがある
こういった特徴でオオルリの可能性が高くなります。幼鳥でも巣立ったばかりは体に対して嘴も大きく違いが全く分かりません。何度か通って親鳥と一緒にいるのを確認するかその辺りの縄張りを観察して判断するのが良さそうですね。
確実にオオルリの幼鳥である半分青い子の画像と比べるのも手掛かりになりそうです。
オオルリ幼鳥(雄)(2022年6月下旬)
上に記載した雌の幼鳥と一緒にいた子です。顔に対して嘴が長く見えます。
1ヶ月後の様子(レンズを替えたので色味が変わっています。)
シルエットが成鳥になっています。 (2022年8月上旬)
さらに1ヶ月後、この日を最後に見られなくなったのでこの頃に南方に出発したのでしょうね。
(2022年9月下旬)
同じヒタキ科のコサメビタキ 幼鳥
コサメビタキは頭から背中にかけてまだら模様でお腹が白っぽいのが特徴です。
以上がキビタキとオオルリの幼鳥まとめでした。
何度出会ってもなかなか断定するのは難しいですね。
この記事が何かの手がかりになれば嬉しいです。
参考 :
参考
新版 鳥 恐竜の子孫たち(小学館の図鑑 NEO)♪鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670 第4版
図柄が大きくて見やすいので最初に買った図鑑です。子供向けながら大人でも見て読んで楽しめます。
ホオジロの識別のために購入しました。野鳥観察に慣れてきたらこの図鑑を読むとさらに深く楽しめます。