この記事はシジュウカラ科のシジュウカラ・ヒガラ・コガラの見分け方や特徴について書いています。
シジュウカラ・ヒガラ・コガラの見分け方
左からシジュウカラ・ヒガラ・コガラです。
正面から観察できる場合は嘴の下の黒い部分の違いで識別できます。
シジュウカラは喉からネクタイをしているような黒いラインが入っています。
ヒガラは三角の前掛けをしているような模様です。頭部には小さな冠羽があります。
コガラは嘴の下にヒゲのような黒斑があります。
シジュウカラ・ヒガラ・コガラの翼帯の違い
シジュウカラとヒガラには横から見たときに翼に白いラインが見えます。コガラの翼は灰色一色です。
シジュウカラの翼帯は1本
ヒガラの翼帯は2本
コガラは翼帯なし
シジュウカラ・ヒガラ・背面と後頭部の違い
シジュウカラは後頭部の下の方が白く黄色〜黄緑色が見られます。
ヒガラは後頭部から首に白い模様が深く入っています。
大きさでも見分けられます。ヒガラはシジュウカラやコガラと色柄が似ていますが、それらより一回り小さくよく動くので、混群の中で探す時はどちらかというとエナガやメジロとのシルエットの違いを見て探しています。
ここからはそれぞれの特徴について書いています。
シジュウカラ
コガラ
オスメスは同色です。山地の森林に生息し落葉針葉樹林でよく見られます。
東海地方では夏は標高の高い山地で繁殖し冬期に標高の低い森や林に降りてくることがあります。コガラは餌の少なくなる冬に備えて秋から木の皮の割れ目に木の実などを貯食します。枯れ木に巣穴を掘ることもあります。
ヒガラ
ヒガラはシジュウカラ科の中で一番小さく全長は約11㎝です。
オスメスは同色で下嘴から喉に黒い前掛けのような模様があり、頭には短い冠羽があります。
主な食べ物はクモなどの昆虫、種子など。
生息地は山地〜亜高山(標高1600m〜2400m)の針葉樹林や針広混交林で、ここの観察地点は標高約400mの松林でした。
ヒガラの正面
この子は松かさをつついて頭に粉をかぶっていました。
ヒガラの可愛さの理由の一つに小さな冠羽が立っていることがあると思うのですが、以前見たヤマガラにも冠羽のようなトンガリがありました。
ヤマガラは上記の3種と色が違うので見分けやすく、鳴き声もニーニーと特徴があります。ヤマガラもまたコガラと同じく秋になると貯食をする習性があります。
カラ類はみんな可愛いですね。以上がシジュウカラ科の鳥を比較♪シジュウカラ・ヒガラ・コガラの見分け方でした。
みなさまのバードウォッチングが楽しい時間になりますように♪
参考♪鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670 第4版
新版 鳥 恐竜の子孫たち(小学館の図鑑 NEO)
識別はこちらの2冊を参考にしています。
識別のポイントが写真付きで紹介されているためとてもわかりやすくオススメです。
こども向けですが大人も楽しめます。