ちひさき鳥日記

山と野鳥について発信しています♪

野生のリスと自然を楽しむ・御池岳登山(コグルミ谷登山道往復コース)

4月の中旬に御池岳に登りました。
先月、藤原岳で見たカルスト地形が面白かったので今回も地質が同じ御池岳に行くことにしました。しかも御池岳は野生のリスが生息していて登山道にも現れると聞き期待が高まります。

 

御池岳の基本情報

標高  : 1247m 
場所  :   滋賀県東近江市 三重県いなべ市 
駐車場  : 有り(鞍掛峠登山口、鞍掛トンネル西口、東口 )
お手洗い    無し 

登山口までの国道306号は冬季通行止です。(12月〜3月)
鈴鹿10座・鈴鹿山系の最高峰です。花の百名山に選ばれています。

   


鞍掛峠登山口にある駐車場に駐めてコグルミ谷登山口からスタート、駐車場から登山口までは車で通った車道を20分ほど歩いて向かいます。

 

※車道を歩くのが意外と距離もあり危ないので、できれば山道を歩きたい場合は鈴北岳経由で登ると登山口までの車道を歩かずに御池岳に行けます。

コグルミ登山道でリスに会えることが多いので片道だけ鈴北岳からの周回にしてもいいと思います。

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ここから御池岳山頂とボタンブチを目指します。

所々道幅が狭く横が岩壁のような場所があるものの整備されていて歩きやすく、途中ちいさな沢を渡ったり急登をよじ登ったり変化に富む登山道です。

 

しばらく進み2〜3合目あたりの苔の生えた岩場で走るリスを発見!

ちっっっさ!!リスってこんなに小さかったんだと再確認です。
そして走ると早い!野鳥とはまた違う素早い動きは予測できません。

体長は13~17cmくらいです。よく行く森で出会うリスはニホンリスだったのでシマリスの小ささに驚きます。

しばらく観察を続けていると苔の上で食事をはじめました。
頬袋に入れていた松の実のようなものを皮をむいて食べています。


食事が進むにつれ頬袋の中身が減ってお顔のラインがスッキリしていきます。

20分くらいシマリスの観察をして今日の仕事はやり遂げた感がありましたが、まだ3合目付近なので登山に戻ります。この後も5~6合目付近と8合目で走るリスに遭遇しました。


今回のコースは分岐がいくつかありますが分岐ごとに案内標識が立てられていて迷うことはありません。

この辺りから山の野鳥たちが一斉に囀り出して感動でした。ヒガラ、ヤマガラオオルリミソサザイ・・・などが聞こえましたがどれだけの種類が鳴いているのか、音量がすごくて分かりません。たくさんの声の中からツツドリの声だけがはっきりと聞こえました。
ポポ・・ポポ・・・

7合目あたりからカタクリが咲いていました。

 

スタートから約2時間で御池岳山頂に到着。お昼ご飯を食べてボタンブチへ向かいます。


ボタンブチは見晴らしの良い断崖で周りの山並みを一望できる場所です。近くには池もあるようでカルスト地形を堪能できるのではと楽しみにしていたところです。

 

歩いていると池らしきものが見えてきました。

生き物たちが通う水場、近くで見たいけれど道がなかったので諦めました。
その先に天狗鼻が見えてきました。目指すボタンブチがある崖です。

崖の先です。風が強くて怖いのでこれ以上前に進めません。

振り返ると山側の景色もまた綺麗です。この平原の上をアカゲラが大きな声で鳴きながら飛んでいきました。



無事目的地に到着したので景色を堪能しながら
ボタンブチを周回した後、御池岳に戻り来た道を下山します。


下山中も野生動物たちに出会いました。
9合目あたりで20頭ぐらいの鹿の群れがいて草を食べています。


さらに下山していると登山道の目の前の穴の中にアナグマが隠れていました。

左目が涙で潰れています。泥が目に入って感染症にかかってしまったのかな。お大事にです。

沢ではミソサザイがせっせと巣材を運んでいます。

かわいい。

4時間かけて無事下山しました。今回は同じコースを往復しました。

動物との出会いが多かったので写真を撮ったり観察したり内容の濃い登山となりました。

 

 

 

御池岳・コグルミ谷コース

御池岳 コグルミ谷コース

標高    1247m
距離 
8.8km
標高差 911m
所要時間 7時間 (休憩1時間を含む)
服装 防寒服 登山靴 グローブ 
 トレッキングポールがあると良い
レベル ☆☆・・ 星3個  

次回は周回ルートにして鈴北岳に行ってみようかな。
北岳を通るルートからだといくつか池が見られるようです。

 

 

 

今回リスや小鳥を撮影したカメラはこちらです。
レンズが望遠で画角が狭いため景色はスマホで撮っています。

 

 

 

 

 

この登山ガイドを参考にしました。御池岳は滋賀県三重県にまたがっているのでルートは違いますが両方の本に掲載されています。