この記事では冬に見られるルリビタキとジョウビタキについて書いています。
※ルリビタキの雄は青くなるまで約2年かかります。
ルリビタキの第一回冬羽(雄)がメスに似た羽色のためメスと確定せず雌タイプとしています。
雄は鮮やかで見間違えることもありませんが、雌は暗い木の影などで出会うと迷うことがあります。ここでは雌の比較をしてます。
ルリビタキ(雌タイプ)・ ジョウビタキ(雌)の比較画像
雌も腰から尾羽の付け根に
ルリビタキは瑠璃色、ジョウビタキは橙色という特徴を持っています。
右のジョウビタキのように白班が見えにくい個体がいます。そういったときは腰から尾羽の色と、ルリビタキならば脇のオレンジ色を見て識別します。
寒い日だったので膨らんでいます。正面からは ルリビタキの両脇のオレンジ色がわかりやすいですね。
ここからはそれぞれの特徴をまとめています。
ルリビタキ(雄)
漂鳥 スズメ目ヒタキ科 全長約13〜15㎝
主な食べ物 : 昆虫 木の実 <生息地> 公園 森林
ルリビタキの雄は名前の通り全体が瑠璃色で喉から腹部は白、両脇がオレンジ色です。
ルリビタキ(雌タイプ)
雌タイプは背中全体が褐色で腰から尾羽にかけては瑠璃色です。両脇が雄より薄いオレンジ色です。
夏は高山で繁殖し東海地方には 11月中旬頃にやってきます。
単独で行動し、縄張りを持ちます。ルリビタキ同士やジョウビタキとも縄張りが重なることがあり、どちらか強い方が相手を追い払ったりするなど気の強い一面もあります。
鳴き声は『ヒッヒッヒッ』とよく通る声で鳴いたり、合間に『ケケケッ』と鳴きます。
観察できる季節が冬ということもあり木の実を食べている姿をよく見ます。
ジョウビタキ(雄)
冬鳥 (場所によっては漂鳥、夏鳥)
スズメ目ヒタキ科 全長約14〜15㎝
主な食べ物 : 昆虫 木の実 <生息地> 住宅 公園 森林
10月下旬にやってきます。ジョウビタキは胸から腹部が橙色です。まっ黒な顔と頭頂部はグレー、翼に白色の紋付きがあります。生息地はルリビタキと同じ公園や森林のほか、河川敷や民家の庭にも来る身近な野鳥です。
ジョウビタキ(雌)
鳴き声はルリビタキに似ていて『ヒッヒッヒッ』と鳴いたり、合間に『ケケケッ』と鳴きます。
寒い日はふわふわに膨らみます♪
皆さまのバードウォッチングが楽しい時間になりますように!
参考
新版 鳥 恐竜の子孫たち(小学館の図鑑 NEO)♪鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670 第4版
大きくて見やすい!大人も子どもも楽しめる図鑑です♪
識別はこちらの2冊を参考にしています。