この記事はツバメの巣作りについて書いています。
私の観察している場所ではツバメとイワツバメが同じ場所で子育てをしています。巣作りも同じ時期にするので一緒に巣材を集める姿が見られます。
ツバメ
夏鳥 スズメ目ツバメ科
全長約17〜19㎝ 食べ物 : 昆虫
<生息地>市街地・農耕地・家屋
巣作りは3月下旬〜4月上旬
人家や駅などで営巣し、お椀型の巣で子育てをします。昔から人との距離が近い野鳥です。
ツバメの飛翔速度
ツバメといえば飛ぶスピードが速いことで知られており、飛翔速度は水平飛行で時速50kmくらいだそうです。
ツバメの巣材集め
ツバメは3月下旬から4月上旬に巣作りを始めます。お椀型の巣を泥と藁を集めて固めて作ります。
新しく作る場合は1週間ほど、古巣の修復なら2日ほどで完成します。
イワツバメたちが泥を集めている場所でツバメも一緒に巣材を集めます。
泥を丸く固めたら
みんなで一斉に巣に持ち帰ります。
ここから巣までは500mほどです。1日に何度も往復して泥を運びます。
人がスコップで一回分すくう量をツバメたちは何往復もして運んでいます。
なかなか戻ってこない時があり、もしかして巣が完成したのかと思い私も同じルートを何度か往復してみました。どうやらもどってこない時は虫を捕まえたり水浴びをしているようでした。
ツバメの水浴び
ツバメは飛びながら水に飛び込んで水浴びします。
水に入るのは一瞬です。自分でたてた水しぶきをシャワーにして浴びてるのかもしれません。
イワツバメ
夏鳥・留鳥 スズメ目ツバメ科
全長約12〜13㎝ 食べ物 : 昆虫
<生息地>平地〜高山の橋桁・岩崖・家屋
巣作りは3月下旬〜4月上旬
材料はツバメと同じ泥と枯れ草で、深いお碗型の巣を天井近くに作ります。入り口が狭く中の様子は見えにくくなっています。
ツバメよりやや小さな体で、白黒のカラー、尾は短く腰の部分が白いのが特徴です。
足から趾が白く細かい羽毛で覆われています。
イワツバメの飛翔
丸みがある身体で飛ぶ速度はツバメよりややゆっくりです。パタパタとよく羽ばたきます。
イワツバメの巣材集め
4月の初め頃、雨上がりの河原で泥集めをしていました。
昨年は歩道の脇に溜まった水たまりの泥を集めていたので、毎年決まった場所で集めているのではなくその時期に良さそうな泥がある場所を見つけているようです。
嘴で泥を丸く固めて巣に運びます。
泥だけでなく枯れ草も必要に応じて取りに行きます。
近くの芝生までみんなで行って集めます。
イワツバメもまた川にダイブして水浴びをします。
この子は背面からダイブして水しぶきを高く上げています。
コシアカツバメ
夏鳥 スズメ目ツバメ科
全長約17〜19㎝ 食べ物 : 昆虫
<生息地>市街地・コンクリートの建造物・家屋
巣作りは4月下旬〜5月上旬
コシアカツバメの飛翔
名前の通り腰の色が赤褐色です。喉から腹にかけて縞模様があります。
コシアカツバメの巣材集め
5月上旬、ツバメたちから一ヶ月遅れてコシアカツバメが巣作りを始めます。
材料はツバメと同じ泥と枯れ草です。入口が狭く奥行きがある徳利型で天井に張り付くような形で中の様子は見えません。
芝生で枯れ草を集めて巣まで持ち帰ります。
小さな嘴いっぱいに枯れ草をくわえて飛んでいます。
同じ場所にツバメもいますがツバメはすでに巣作りが終わっているので餌集めをしていました。
以上が『ツバメの巣材集めを観察♪ ツバメ・イワツバメ・コシアカツバメ 』でした。
可愛いヒナの誕生が待ち遠しいですね。今年もたくさんのツバメたちが巣立つことを願っています。
参考
♪鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670 第4版
新版 鳥 恐竜の子孫たち(小学館の図鑑 NEO)
識別はこちらの2冊を参考にしています。
識別のポイントが写真付きで紹介されているためとてもわかりやすくオススメです。